[ぬるカスタマーの裁縫箱]

(2019/2更新)

 
 これからお裁縫してみようという方の参考になる、かはさておいて。
 何年もやっていると、作りたいものの傾向が変わってくることがあります。材料も変わってきます。となれば対応する器具も変わってきます。
 ある程度増えていくのは仕方ない、けど、必要なものがだんだんと絞れてきました。

・ミシン「ミシンについて」もどうぞ)

 基本ですな。
 手縫いもそこそこ出来ますが(手芸部だったし…)、長距離を縫うにはやはりミシンでございます。

コンピュータミシン フルサイズ ジャノメ製 (現在四台目)

 2004年6月→2016年5月→2018年11月

 一台目は学生の頃に買ってもらったシンガーミシンです。
 3台目の調子が悪くなり、今使えないと困る!ということで中古の古いの(一台目とほぼ同機種)を購入。
 ジャノメを長く使っていたので、他のメーカーだと細かいところが違うので扱いづらくて、ずっとジャノメです。

 コンピュータミシンというのは、平たく言うと、機能の多いミシン。
 自動糸調子です。止め縫いできます。ボタンホールも余裕で作れます(部品さえ揃ってれば!)。もうがつんがつん縫っちゃいます。
 ちょっこしグレードを落とすと、電子ミシン。もうちょい落とすと電動ミシン。
 
 フルサイズ。つまり、比較的大きくて重い。
 サイズはメーカーにもよるとして、重量が軽いのがコンパクトミシンらしいです。
 
 年に一度ぞうきんを縫うならともかく、思い出したときにがつんと延々縫うなら、それなりのお値段のミシンがよいと思います。
 押入から出してきてすぐ縫えるようでなきゃ、ミシン使いなんて億劫になるだけだしね。

ロックミシン 3本糸一本針 JUKI製

 
コンピュータミシンとセットで買った、3番糸一本針があったんですが。
 糸替え(糸足し含む)があまりも面倒で、通したら通したで上手く調節できなくて、使う気をすっかりなくしたのです。

 でも裁縫をがんがんやるためには、少しでも美しく仕上げるためには、どーしてもロックがほしい。
 うなり倒したあげく、糸通しが一瞬でできる、という仕組みの、JUKI製に決めました。
 大きな手芸店に行って、実演してもらって、瞬殺ぶりにもうこれしかない、と。
 アタシは今のところ3本糸一本針で充分なので、シリーズの中でもごくベーシックなものを選び、2007年5月に思い切って購入しました。
 
 糸替えにストレスが要らない、というだけで、創作意欲のみなぎることみなぎること。
「若いんだから(面倒なのでも)がんばって使ってみたら」とお店のおっちゃんにいわれましたが、断言します。
 年は関係ありません。ていうか、年の功がないからこそ楽なものがほしいのです。

 とはいえ、バッグ作りにはなかなか使うところがないです。お洋服作りには必須。

職業用ミシン ジャノメI製

 
いわゆる直線専用ミシン。
 合皮のテープを使うようになってから、家庭用ではパワーが足りなくて、意を決して2017年5月に購入。
 怖いくらいざくざく縫えますが、至れり尽くせりの家庭用ミシンに比べると手名付けるのが難しく、合皮テープのときだけ使っています。

・まち針

 当たり前ですな。
 針の逆が、ぺたんこの花型になっているのは「和裁用」というのを、実は2004年頃に知りました(おい…)。
 家庭科の裁縫セットに入ってるのって大概これでしょ? なので、このぺたんこ型でないといかんのだと思ってたのです。いやー、道理で使いにくかったわけだよ!

 100均のか、ちっょっとだけ高い玉がガラス製のもの(玉にアイロン当たって変形するので)。 

・縫い針と糸

ミシン針

 手芸屋さんで売っているのを普通に買います。
 
手縫い針

 こだわりません。100均です。針穴が大きくて長めの針は、しつけ用にしてます。

ミシン糸

 全然こだわりません。よっぽど色目を合わせたいものでない限り、100均で買います(使いにくい糸なこともあるけど……)。
 布に合わせた糸がほしいときだけ手芸屋さんに行きます。ロック用の糸は通販だったりオクだったり。(店売りより安いんだよー)
 手縫いにもミシン糸をそのまま使っちゃいます。構造上、作業中に糸がよれてくるので、時々針を手放してほぐしてやると良いのだそうです。
 よく使う糸は、3,000メートルもの大玉(普通のは200メートル)を購入しました。おかげで数年買い足していません。

しつけ糸
 
 100均でしか買いません。一度買ったら当分無くなりません。
 ミシン縫いするときの目安にもするので、カラフルなものを選びます。なれている所為か空色をよく使います。
 輪になっているので、一カ所をばつっと切って(そうすると60センチくらいの束になる)、一本ずつ引き出して使います。長すぎても縺れるだけなので。

・しるし付け

「チャコ」というのはもしかして登録商標ではあるまいか。
布に応じて使い分けてますが、大概はペンシルとマーカーです。三角チャコとかライナーは、定規と上手く併用出来なさそうなので使いません。
バッグ作りを始めてから、柔らかめの鉛筆を使っています。見えなくなるのでいいかなーと。
お洋服系はやはり消えるものを使います。

マーカー

水で消えるタイプとか、時間が経つと消えるタイプとか。
時間で消えるタイプだと、制作に何日もかかっているうちに消えてしまうという悲劇に見舞われるので、水で消えるタイプを買います。
最初のうちは濃くて良いのだけど、時間経過ですごく薄くなってしまうことも多いので、敢えて紫とか青とか選びます。自分的には、クローバー製のだと色持ちして使いやすいです。
細いのと太いのとありますが、角の部分とかインクが重なると滲むので、両方用意して使い分けてたり。

ただし太いペンは、新しい物を使ったときに、インクがなかなか落ちないことがあります。
水につければ消えるのだけど、乾くと片隅(縫い代の重なっている部分など)にインクの色が浮かび上がってきたり。
「水につける」だけではなく「洗い流す」方が良さそうです。

ペンシル

 水溶性と、そうでないもの。そうでない普通のペンシルは、100均で買います。
 洗濯すると大概落ちるのだけれど、淡い色には残ってしまいそうなので、水溶性のを主に使うことにしてます。
 消す前にアイロンを掛けると定着するらしいけどどうなんだろ。

 水溶性のは、きれいに落とせるのはいいんだけども、扱っているうちに湿気やら汗やらでどんどん消えていくのが難。

・ものさし(定規)

下地が透けて見えるのが好きなので、普通のプラスチック定規を使っています。5ミリ方眼メモリが入ってるのが、直角とか比較的正確に書けて一番便利。
30センチだと足りないことがしばしばあるので、40センチと50センチ定規(プラ)を100均で買いました。

ロータリーカッターを使うようになってからは。無印良品のカッター用定規を愛用しています。方眼が入っているクリアタイプで自分的に一番便利。
機能としてはクロバーのカッター定規のが上ですが、幅が広くて持ちにくいのが難です。

・布

こだわったり、こだわらなかったり。
可愛いかも!と思った布はとりあえず買う方です。
カット売りしてるのとか大好きです。布を見てから「こんな○○とかいいかも」と思うタイプなので。
100均の端切れとかも大好きです。てろんてろんのナイロンじゃなくて、ちゃんとした布に限りますけど。
ただ小さいはぎれを数セット買うと、普通に布を買う方が安くつくこともあるので要注意です。
(デニムを買ったら色落ちが止まらず、廃棄したことも…)

逆に、「この作品にはこの布でなきゃ!」というときは、妥協しません。てかできません。
大ききな手芸屋さんで探しまくったり、通販見まくったりです。便利な世の中になりました。

・デザイン

センス無いです。独創性まったく無し。
定められているものをその通り作るのが比較的得意です。
いつもちょいちょいアレンジしてしまうので、初めてな割にハイレベル、な道に良く踏み込みます。
 
なので、本屋さんで見かけた本からのアレンジが大半。
あるいは、市立図書館で「ぶきっちょママのソーイング!」とかいうのを借りてきます。なるたけ簡便で小洒落たものがたくさん載っているので、あとは布変え色変えアレンジ。
服トータルのデザインってのは、たとえば襟とか袖とか、「パーツごとのデザインの組み合わせの違い」だと思っています。
なので袖以外は同じとか、丈以外は同じ、とかそういうものが多いです。

この布のサイズだったらこんな感じ、とか、「ひとつの布を使い切る」方向で考えていくのにくわえ、作りながらどんどんアレンジしていくので、当初のデザイン通りに仕上がることは稀です。

鞄のレパートリーもだいぶ増えてきたのですが、似たようなデザインになりつつあります。
利便性を突き詰めていく手最終的にこのデザインになるのだろうな、と思うことにしています。

・アイロン

■普通の家庭用のコードレススチームアイロン
接着芯を貼るのも含めて、大概のアイロンがけはこれです。
スチームよりは霧吹きで湿らせてからかけるほうが効きます。

■手のひらサイズのミニアイロン
温度調節も無しで、がーっと過熱して余熱で使うタイプのものですが、コード接続したままガンガン使います(アブねえ!)
開封した当初は「重っ」と思いました(250グラムくらい)が、使ってみるとすさまじいほど軽いです。
きちんと折り目をつけながら縫いたいときなどに重宝します。机の上でそのまま使っちゃいます。

■ハイパワースチームアイロン
名前の通り、すごいスチームが出るアイロンです。
綿麻などの厚みのあるもののシワ取りは、家庭用スチームだと弱いのです。
アイロン自体に重さもあるので、家庭用のものよりもシワが取れる気がします。
アイロン面を直接あてたくないときにも、激しいスチームが布に良く浸透します。
コードありなので熱が保てるのがいいです。重さを生かして芯貼りにもよく使います。

■プレス台(スチームファスト社)
作る物の大型化に伴い、アイロンで少しずつ押さえるのが非常に億劫になってきました。
何ヶ月か迷った末、挟んでプレスするアイロン台を2017年9月に購入。海外製品なので一ヶ月以上到着待ちしました。
(ズボンプレスなら日本にもたくさんあるけど、多分温度が足りない)
A4が横並び二枚くらいの面積です。プレスの風圧でずれたりするので、扱いはコツが要りますけども、両面から熱を加えるので芯がよくくっつきます。
積極的に使っていこうと試みている最中。

理想は、学校の家庭科室にあるような大きな机で作業したいです。生活空間と兼用していると難しいけど。

・アイロン台

一般に良くある、床上30センチくらいのは、座るのが億劫で自分には向きません。
ので、高さ調節ができるテーブルタイプをしばらく使っていましたが、作業部屋の置き場を確保出来ず隣室に設置→移動するのが面倒になり手放しました。
現在は板タイプの30×60くらいのです。アルミカバーを掛けて、都度机上に出します。

・その他

■シームオープナー(クロバー製品)
プラスチックのコテみたいなものです。
600円くらいして見た目お高い代物なのですが、なにかの弾みで購入したと思われます。

布に折り目をつけたり、縫い代を割ったりするときに使います。
薄手のコットンなんかだとくっきりきれいに折れます。ちょっとした折り目をつけるのにすこぶる重宝します。
ニットや厚手布にはさすがに効きませんが、とにかく重宝します。

■先曲がりの目打ち(クロバー製品)
目打ちの先端が曲がっているものです。
目打ち自体、何度か買いつつまったく使ったことがなかった(100均だったからかしら…)のですが、先曲がり目打ちがどうしても欲しくなって、かなり重宝しています。
糸を引っかけて引っ張ったり、袋物の角を出したり、へらのように印付けに使ったり、驚くほど活躍します。
ちょっと曲がっているだけでこんなに役に立つとは…

■ロータリーカッター(クロバー製)
作るものが大型かつ直線裁ちが多くなり、ハサミでジョキジョキ切るのも億劫だったのですが。
2015年末頃に友人からロータリーカッターを勧められ、使ってみたら便利…!
換え派が高いのが難点でしたが、他メーカーのでもいけるみたいなので実験中。

カッターマットはナカバヤシのA2二つ折り。畳むとA3になるので机下に置いておけます。
ただのA2だとものすごくかさばるので、重宝しています。


ウエニモドル↑